来夏の東京五輪・パラリンピックに向けた交通規制のテストが24、26の両日、都内を中心に実施され、首都高速道路の交通量は前年同時期の約7%減となった。国土交通省などが27日、速報値を発表した。大会組織委員会などが検証し、年内にも輸送運営計画を固める。
国交省によると、24日に首都高を通った車は、昨年同時期と比べて7・3%少ない101・4万台だった。26日は6・8%減の107・5万台。一般道の都内15地点を通った車はいずれも4%減で、24日は63・8万台、26日は66・5万台だった。
警視庁によると、2日間のテストで、選手村や競技会場に近い首都高の入り口4カ所を終日閉鎖し、通勤時間帯を中心に最大で33カ所を一時閉鎖。一般道では環状7号から都心方向へ向かう青信号の時間を短くし、流入を絞った。
首都高では選手らが通る予定のルートを中心に、スムーズな交通が確保できたという。高速に入れない車による一般道の混雑はそれほど目立たなかったが、環7周辺を中心に一般道で渋滞が発生した。来夏は、大会関係車両などで1日あたり最大7万台ほどの増加を見込む。同庁の担当者は「車の総量をさらに減らす必要がある」と述べた。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル